凡人スキーヤーの凡人日記

頑張れスキー業界、君は一人じゃない

テレマークとアルペンの違い

 

bonjinskier.hatenablog.com

 

前の続きです。
テレマークは踵が自由なので動きに自由がある反面、脚を揃えてターンすると非常に不安定になります。いわゆるアルペンターンですが、板がストップ雪や何かに引っ掛かると踵がパカッと上がってくれるので身体は「びったーん」とつんのめって大コケします。そうならないようにテレマークターンという技術があります。

イメージ 1

イメージ 2

こんな風に踵が上がるのがわかるでしょうか?
さて、テレマークターン。
外足が前、内足が後ろで踵が上がっているあれです。
前後差をつけて二点でバランスを取ることで安定させるのですが、あの踵が上がる動きは踵を上げようとして上げている訳ではありません。
テレマークブーツはつま先付近が柔らかく作られているのでブーツに加重する事で結果的に上がっているだけなのです。また、テレマークでは重い春のザラメ雪やパウダーなど柔らかい雪相手には、板に加重するポイントがアルペンブーツより狭くなるので、道具のフレックスにもよるが板が撓みやすく楽しい傾向があります。
そのせいか、春になるとテレマーク板を履いた人が増えます(笑)
テレマークの道具でアルペンターンはもちろん出来るのですが前述の通り、基本的には向きません。やろうとすると「踵パカッ」するわけにはいかないので踵にも意識的に加重が必要となり基本的には後傾ポジションになってしまいます。疲れるし、あまり私は楽しくない。緊急回避には大変使えますが。また、アルペンスキーに比べて固定されている箇所が少ない分、筋力で姿勢を制御する割合が増える為、どうしても疲れ易くなります。
私はよく
アルペンスキーの3倍疲れるけど、
10倍楽しい!」
と表現します。
確かに疲れも大きいけど、1ターン1ターンの重みというかビシッと決まった時の気持ち良さが更に大きいです。自己満足ですけどね(笑)

切り替え動作は足から足へ重心を乗り換える動作としたら、
アルペンは外足から外足へ、前後差は少ない為左右方向、
テレマークは内足に乗せてる重心を外足に乗せて役割を交代させる。前後差は多い為左右方向より、後ろから前へ前後方向に強調された動きになる。

アルペンスキーでは最近諸説ありますが、私の敬愛する故グッギー先生の定義によると、
外足がほぼ100%内足は補助的な役割、テレマークは片足だけでターンしようとすると危険なので、スノーモービルに例えると、
外足はハンドル
内足は本体のキャタピラー
の役割に分けるイメージでしょうか。
つまりどちらも欠けるとターン出来ません。
これはいわゆる「基礎」ですので
「応用」はこの限りではありません。

アルペンスキーテレマークスキーの差をまとめてみましょう。

1,道具により踵が固定かフリーか。

2,テレマークターン中、前後差が大きくなる。

3,テレマークターン中はそれぞれの足の荷重の仕方が違うので足の動きが非対称になる。

4,切り替え動作がどちらも外足から内足に重心を移動する時に
アルペンは横方向
テレマークは前後差が大きいので縦方向
になる。

5,アルペン
外足荷重が基本、
なのに対してテレマークでは
両足荷重が前提。

以上大きく5つでしょうか。
アルペンスキーで壁にぶつかっている方、少し投資が必要ですが、新しい板を買うより古い板にテレマークビンディング着けてブーツを買う方が、最近の板は高いのでうまく行けば安くで新しい世界が見えるかも知れませんよ!?
最初は確かにやられますが、その後に色々な刺激を受ける事を保証します。

いかがですか?(笑)
でも私のブログを興味を持って読んで下さるような方々だと「とっくに知ってるよー」かも知れませんが…

結局またテレマークスキーの紹介で終わってしまった…
次こそ理屈的な所の比較をしてみたいと思います。

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