HESTRA 3-Finger Full Leatherです。
さて皆さん、スキーグローブは何を基準に購入されていますか?
暖かさ?
扱い易さ、握り易さ?
フィット感?
耐水、防水性能?
値段?
先ずは私のブログを見る方はヘビーユーザーだと思うので、暖かさが欲しいですよね?
パウダーに突っ込むチャンスがあっても手が冷たいとテンション上がらないし、休憩したくなる。
そんな時、手だけでも暖かいともう一本!といけるってもんです、多分。
値段。大事です。手の届く値段でないとそもそも買えません。アークテリクスやレベルのフラグシップモデルは160〜170ユーロ、26000〜28000円程です。高い。勿論、モノはいいでしょうがね。
耐水、防水性能という話になるとゴアテックス一択になるでしょう。というのは低温帯では、で。
春スキーはバンバン雨が降ります。その中でゴアテックスのレザーグローブは宝の持ち腐れと私は思います。革製品は水と相性が良くない。劣化の原因にしかなりません。ならば、割り切って春用のパークグローブ、ネオプレーン素材の物も多いです。私は正直、それすら勿体なく感じ、雨が予想されるならば
防寒テムレス一択です。
あの暖かさ(リフトマン御用達)
あの値段(2000〜4000円程度、店やモデルで前後します)
あの耐水性(冬に洗車するならこれしかない)
デザインは作業手袋なのでアレですが、数万する革手袋を痛めるくらいならなんて事ない。裏返したらすぐ乾きますしね。
で、私は現在レベルグローブのRADIATOR XCRを使用しています。
まぁ名前の通り暖かいゴアテックスXCR使用の贅沢グローブです。これがリリースされた頃は20000円せず、バーゲンプライスなら10000円台前半で買えました。実にコスパ高し。
使い易く、暖かく、手のひら側は革なので丈夫。ですが、基本的には中綿部分は経たります。そして、だんだんと前より寒く感じる様になります。まぁ綿(便宜上綿と云いますが勿論、化繊の濡れにくいポーラーテックとかの物です)がペタッと潰れてくるので保温性が下がる。
あと、中綿部分は外せない物の方が大多数。手袋は直接素肌と接する物なので清潔に保ちたい。ならばさらにインナーグローブが欲しいです。ちょいとした安い物でも良いです。洗える事が大事です。余裕があれば汗の抜けの良さやスマホタッチ可能な物を選ぶとより良いでしょう。
勿論わたしは使用しています。純正品に拘る必要はありませんが、純正品ならばよりフィット感は高まります。
最初、手袋そろそろ買い替えかなーと物色し出した時にはレベルが気に入ってたのでまずはそれを探すと、前述した通り、高い。同じクラスの物は1.5倍位する様に感じる。円安め。
さて、実はレベルの前はヘストラユーザーでした。
しかし、ウェアの色に合わない色になってしまった(アークテリクスのウェアを買い替えた)為、お蔵入りして幾星霜。なんと結婚前から使っていた物で、新婚旅行に写り込んでいました笑
しかし、久々に引っ張り出して改めて観察すると、前に使っていたのはヘリスキー3フィンガーという、手のひら側はヤギの革で甲側はファブリック(化繊生地)の物。何と革部分はほぼ劣化無し!ちゃんと純正のレザーバーム(要は油というかグリスというか)を使って手入れしてたからかな。
ファブリックの裏側は加水分解なのかボロボロになって粉が吹き出る。
今ヘストラはいくら位かな…と調べるとびっくりほぼ値上げ無し。おいおいどんだけ良心的なのよ代理店さん。
俄然購入意欲が高まってまいりました。
では欲しい機能を整理しましょう。
まずは、コスパ。
これはヘストラ選んだ時点で保証されると言っても良いでしょう。20年以上前に買った革が全然しっとりする程だし。
で、次に悩んだのは耐水性、防水性。ゴアテックスモデルも当然あります。しかし、以前にも言及しましたが、ゴアテックスの耐水性能は表地の撥水性能ありきです。最前線が濡れるとその一枚中が頑張っても、内部からの通気性は失われて汗が中に溜まる結果、中が濡れます。
手袋の表地は化繊生地では劣化が早いという結論なので革の中がゴアテックスってのは如何だろうか?という考察によりゴアテックス採用モデルを却下。次にも言及しますが、ゴアテックス採用モデルの3フィンガーGTXフルレザーは中綿、ライナーを外せない。
まぁ忘れてはならない暖かさ。
スノーグローブって5本指とミトンの二択と思われがちですが、3本指ミトンという「ハイブリッド」があります。これのメリットはまず暖かい。ミトンが何故暖かいのかというと手袋のアウターレイヤー(一番外側の生地)が一枚で四本指を包む、指の間は外気には一切晒されない。中綿(ライナーともいう)は五本指で設計されているので使ってみると違和感少ないんですけど、スキーに於いてはブーツのバックル操作など人差し指が独立していないとやり難いシーンがそこそこある、のを3本指ミトンならなんて事ないです。私は以前の三本指ミトンで不便と思った事は一切無し。
あと、袖口に入ってくる雪は濡れの原因になるのでストレスになりやすい。今私はリストゲーターで回避しているが、袖口をカバーできるグローブならより良い。とショート丈ではなく、ロングのこれです。
ちなみに、ヘリスキーはより5cm長く、手袋の裾がコードで絞れるのでリストゲーターなんて要りません。
んで、も一つ大事なフィット感がまた良い。アウターの革やら化繊生地が基本的に固さを感じ、中綿ライナーはふわふわなんで邪魔しない。ならフィット感はミトン→3本指ミトン→5本指のノーマルグローブの順で柔らかいです。なので一度手を入れてみて下さい。あの柔らかさは手を入れないとわからない。あと中綿ライナーがしっかりしてればしてる程、身が詰まっていたら詰まっている程暖かいので、フィット感と暖かさを両立しやすいです。今なら縫製技術も上がっているだろうから5本指でもびっくりするほど柔らかいグローブあるでしょうけどね。アークテリクスとか。でも高いし。アークテリクス2つでヘストラ3つ買える。
で、私が最重視する要素。丈夫さ。モアモアデュラブル。
まず、革は丈夫です。そして革にも種類があり、今のところ一番丈夫といわれるのはヤギ革(ゴートレザー)、メジャーな牛革は丈夫さには一歩譲ります。なので高級グローブは大体掌側にヤギ革を使用し、甲側も革なら柔らかな牛革を使います。
さて、前述した通り、化繊生地は加水分解で経年劣化が著しいです。逆に、革は手入れをしっかりすればするほど柔らかくなり、味が出てきて、何より馴染みます。ならば、全面に革を使用したモデルがより良い。逆に、濡れて乾燥すると割れる。白くなる。
故に今回、革グローブラインナップを慈しむ為に同時購入しました。
レザーバーム、要は油分です。前にも買いましたが、前の入れ物はプラスチックで経年劣化で砕けて廃棄せざるを得ませんでした。しかしその声があったのか改善されました。金属製です。こりゃ頼もしい。SDG'sってなもんです(個人的にこのえすでぃじーずとやらは胡散臭くて嫌いですがね笑)持続可能です。
…なんてポチッとしたらびっくり、今回購入した手袋の付属品としてミニチューブのレザーバームがついてきました。何てこった。ヘストラの愛が深すぎる。まぁ革グローブなんにでも使えるので大丈夫。
威力は以前のレベルグローブのビフォーアフターで一目瞭然でしょう。白化した革が一発で黒々と輝く。
あと、ヘストラの恐るべきポイントは
ライナー別売り!
何と中綿が経たったら買い替え可能。
マジか。
最早永久機関。エネルギー保存法則無視。
以上のポイントを考慮した結果。ポチッといきましたが、改めて触ると良いですなあ。革グローブは良い。
あ、レザーバーム入れると仕上がりベタつくのでグローブを入れる袋があればなお良いでしょう。ウェアにバームが付くと絶対良くないでしょうし。通気性があるメッシュ袋が良いでしょう。
長々と語りましたが以上です。
まとめ:予算が許すなら
ヘストラのフルレザーグローブと防寒テムレスの二刀流が最もコスパが高い。
[rakuten:tanabesp:10116878:detail]
追伸:外しても落とさない様に、ハンドカフを同時購入。羨ましかったのよね。