凡人スキーヤーの凡人日記

頑張れスキー業界、君は一人じゃない

板を撓ませるとは。修正版です。

今回の記事は長いですよー。

「板を撓ませる」って話し良く出ませんか?
まず、「板を撓ませる」事についてはこちらの方が明快に解説されているのでまずはこちらをご覧下さい。

アルペンスキー研究所さんのHP
研究所的用語解説・・・その3「板をたわませる」
研究所的用語解説・・・その3「板をたわませる」: アルペンスキー研究所
板を大きく撓ませる事と大きく角付けする事は密接な関係にあるということになります。
これを踏まえて。

さて、板を撓ませてターンしなくとも意識的にズラせばターン弧を小さくターン出来ます。

なのに何故撓ませる事にこだわるのでしょうか。
メリットは何でしょうか。

板に設定されているサイドカーブによるR値より小さくターンできる。
(アルペン競技などで制限されたコース、レギュレーションでは特に有効)

板を撓ませた後に発生する反発力を使ってターンを助ける、きっかけにする。

板の反発力を発生させ、深雪からの浮力として利用する。

こんなところでしょうか。とりあえずこれくらいしか思い付きませんでした。
他にあれば是非教えて下さい(^^ゞ

以上のような「板を撓ませる事」により独特のメリットがあるからではないでしょうか。


ところで板を撓ませるイメージってどうされてますか?
進行方向に対して直角方向に力を掛けて(ブーツを踏んで)エッジを立てるイメージじゃないですか?
もちろん、正解なのですが…

ただ、このイメージでは、雪質を選ばないですか?ハイシーズンの締まった雪なら上手くいきやすいですが、アイスバーンではツルッとエッジがすっぽ抜けたりし易いし、春のザラメ雪では力を掛けたらザバっと雪が逃げてしまいターンがやりにくい、だから春雪は楽しくない。そんな事を感じたことは無いですか?

ある時、スクールで教わった時に聞いたやり方が、
「縦(進行)方向に力を掛けて板を撓ませる」
っていう自分には目からウロコの話でした。
具体的には、

しっかり外足を角付けしてプルークボーゲンの形。

外足にしっかり加重する。

し続けながら身体全体で滑りながら外足ブーツのベロもしくはタンを押し込んでいきます。イメージですよ。足だけで押し込むと上半身が置いてけぼりになるので。
すると角付けによる雪の抵抗と足で押し込む力により板が撓むのです。


これはもちろんパラレルターンでも同じ動きをすれば応用可能なので実用範囲が広いです。
ハイシーズンの締まった雪より、春雪のような柔らかい雪の方が効果を体感し易いと思います。
そして横方向の加重とは違い、縦方向・進行方向に力を掛けるので力が逃げ難くく、会得すれば柔らかい雪でもしっかりと板を撓ませてターン出来ます。

力を加える時の方向を2パターンにわけてまとめてみます。
またここでひさびさに恐るべきシンプル&適当な手書き図を入れてみます。。
修正版:やっぱりヘチマなので本邦初公開な凡人写真です。なのでその辺のツッコミは無しでお願いします(^^;;

横方向に力を加えたターンと

イメージ 1



縦方向に力を加えたターン。

イメージ 2



同じ写真を使用しています。
実際には縦方向に力を加えて、撓ませてるつもりですけど写真ではイマイチですねぇ。
R値が(ターン半径の値)が同じと仮定し、
メリットとデメリットを比較してみます。

横方向に力を加えるターンでは。

メリットは動きがシンプル。縦方向に加重するよりやりやすい。イメージし易いし、力が掛かる面積が板全面なので、トップからもテールからも力が加わりズラせばブレーキ要素が強い為、減速し易い。

デメリットは雪質がシビアなアイスバーンやジャガイモのような雪玉が凍ったような硬いバーンではズラし難い、または引っ掛かり易い。反対に春雪、深雪のような柔らかい雪質では力が逃げてしまいやすいので加重する事がターンに繋がりにくくなる。

縦方向に力を加えるターンでは。

デメリットは加重する方向が複雑でイメージし難い。力の掛かる面積は基本的にブーツより前の部分のみになる為、意識的にズラす場合ブレーキ要素が横方向に比べて少なくなりスピード制御がし難い。ブレーキ要素を重視する場合は山回りを深くする事になります。

メリットは雪質に左右されにくい。クラストした雪や上記のような雪でも進行方向に向かって加重するので引っ掛かったり、すっぽ抜けしたりはし難い。よって安定し易い。

両方の要素をいいとこ取りし、板を極限まで撓ませる事はできると思いますが、そこまではまだ試せていません。操作は真逆ではないので、可能だと思いますし、知らず知らずなっている事もありえます。

さて、以上ですが、伝わりましたか?
私の拙い文章と図ではスキー技術の話って表現するのは難しいですね…orz

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