最初に。亡くなってしまった方々、心よりご冥福申し上げます。
さて、スキー好きなら避けて通れない雪崩の危険性、事故の恐れ。
スキー場は管理された場所です。
雪と遊ぶ以上雪崩のリスクはあります。
しかし、スキー場サイドで極力そのリスクを減らしてくれています。
パトロールによる事故防止の努力、
滑走禁止区域の設定。
時々リフトに乗ってたら雪面がジグザグに踏まれた跡や掘った跡を見たことがありませんか?
あれは雪崩が発生し難い様に少し雪がボソッと落ちてもそれで終わるように細工してあるのです。
絶対安全でありませんが、スキー場内では本当にパウダーゲレンデでも雪崩に逢わないようにリスクを減らしてくれています。
最近はオフピステが流行なので管理も本当に大変だと思います。
また、スキー場は基本的に人が滑って圧雪されているので発生しにくくなってもいます。
さて、今回の事故はスキー場の付近で起こりました。
しかし、勘違いしてはいけません。
営業終了したスキー場です。
そう、管理はされていない状況です。
という事はバックカントリーと同じ状況と言えます。
山は自己責任です。
重い言葉です。
月曜の朝、新雪が現場では30センチを超える量だったとか。
南岸低気圧、所謂爆弾ってやつです。
その状況から雪山登山訓練を中止し、絶対安全だと思ったから安全な場所でラッセル訓練に変更した、との事。
その時の判断した人は経験豊富、専門知識豊かな人だったとか。
本当にか?もしそうなら油断してないか?
いや、雪山で絶対安全とか言ってる時点でダメだな。
俺はドシロウトだけど、俺の様な素人目にも雪崩のリスクが高い斜面が上にある中でその判断か?
暇があったからこの時見ていたワイドショーによると開始から事故発生まで30分。
通報が1時間後
報道によると直接電話で警察などに通報できなかったらしい
本当にか!?
これを本当だと言う前提で話を進めるが…
事故にあってしまった、ここまでは起きた事は仕方ないとしてベストを尽くすべきだ。
最優先事項は
雪崩事故による死因は圧倒的に雪による窒息死が多い。
なら埋まった人を探す事が最優先事項、必要なのは人手。
ならまずやるべき事は通報でしょ。
通信ルートを確保するのは最低限のはなし。
山岳救助隊はやってきてから30分程度で救出したらしい。
ビーコンすら装備していない子たちを。
プロである。
もっと早いタイミングで救助隊がやってきていたら、と思うのは恐らく私だけではなく、亡くなってしまった方々の親御さんたちであろう。
この情報が全て正しいのなら今回の事故は間違いなく、人災である。
管理されていない状況であるスキー場、つまり雪山に入るのにビーコン、プローブ、スコップ、所謂三種の神器を装備していない。
複数の高校山岳部での県高校体育連盟主催の春山安全講習会だと。
雪がたっぷりある状況で雪崩にあったときの対策装備の使い方もスルーで何が安全なのよ。
雪がある山でまずのリスクは雪崩でしょ。
雪崩にあったらどうするかの対策をまず講習しなさいよ。
今回の事故、ビーコン持ってないなんて話にならなさすぎる。
で、自分達でビーコン持っててスコップ、プローブ持ってて雪崩にあってもすぐに動ける人が近くに居たら全然違う結果になってたぞ。
二次災害の恐れ?
それを言うなら先に弱層テストでもなんでもして一次災害回避しなさいよ。
雪山に入るリスクマネジメントの第一は雪崩が発生しそうな弱層がないか、ルートに危うい所はないか、状況を正確に掴み判断。
第二は事故が起きてしまった場合に備えて装備は正常にはたらくか、使いこなせるか。
第三に漸く登り方だのラッセルの仕方だのでしょ。
高校生は冬山に行くこと禁止していた?
何言ってるの?
カッターナイフ使うと手を切るかも知れないから使用禁止って言ってるのとどう違う?
大事なのはリスクとどう向き合うか、でしょうが。どうすれば事故が起きずにすむか、起きてしまったらどうしたら助かるか。それがリスクマネジメント。
じゃあ夏山ならリスクはないのか?
夏山は夏でリスクは当然ある。
論点が吹っ飛んでる。
リスク回避の為の方策みんなスルーした奴が言う言葉ではない。
全く納得がいかん話ばかりだわ。
最後に…
この手の犠牲者がでた時の報道、必ず
「あの子は頭がいい素直な子だった」
だの
「あの子は正義感が強く素晴らしい子だった」
だの
ちょっと待て。
すっげえ頭が悪くて嫌な奴だったら死んでもいいのか?
尊い命が失われたと言うならそこに命の重さを変えようとするな。
どうもこの手の報道には嫌気が差す。
上手く言えないが俺だけなのかな、この違和感。
※この記事は3/29の時点で書いたものです。